沖縄キャンプ地・アクセス概要

沖縄・プロ野球キャンプ地へのバスによるアクセス方法についてまとめてみました。

2024年1月時点で情報見直しました。記載ミス等はご容赦ください。


冬も暖かい沖縄では毎年多くのプロ野球球団の春季キャンプがおこなわれています。
最近ではキャンプが行われる球場の情報や、周辺の観光地や飲食店などの情報を掲載したWEBサイトが増えました。
しかし、それらに記載された各球場へのアクセスについては 車によるアクセス方法 がほとんどで、公共交通機関(バスやゆいレール)を使った場合の情報はほとんどありません。
慣れない沖縄でのレンタカーは避けたい人や、帰りに一杯やりながら楽しみたい人もそれなりにいて、出来るのであればバスで移動したい人も多いのでは思っています。

そこで各キャンプ地への 公共交通機関(主に路線バス)を使ったアクセス方法 に絞ってまとめてみたいと思います。


毎年2月1日に始まるプロ野球春季キャンプですが沖縄でキャンプをおこなう球団は一次または二次のみも含めると現在9球団になります。
そのうちの8球団は沖縄本島で1球団(ロッテ)は離島の石垣島 でおこなわれますが、ロッテも途中から本島に移動するので
キャンプ中盤からは9球団を見ることができ、練習試合やオープン戦なども数多く見られます。


沖縄本島のプロ野球1軍キャンプ地

沖縄本島でキャンプをおこなう球団とその場所、アクセス方法は以下です。
球場概要と最寄バス停」では球場の概要最寄りバス停の位置那覇周辺からのアクセス概要 などについてまとめています。
バスによるアクセス詳細」では那覇周辺からのアクセス詳細や 球場間のアクセス詳細について説明し、バス停間の発着時刻表も掲載しています。


読売ジャイアンツ
キャンプ地:那覇市
球場名:沖縄セルラースタジアム那覇
   (那覇市営奥武山野球場)
空港からの距離(直線距離): 約2.5km
アクセス情報:
球場概要と最寄バス停
バスによるアクセス詳細

阪神タイガース
キャンプ地:宜野座村
球場名:バイトするならエントリー宜野座スタジアム
   (宜野座村営野球場)
空港からの距離(直線距離): 約45km
アクセス情報:
球場概要と最寄バス停
バスによるアクセス詳細

広島東洋カープ
キャンプ地:沖縄市
球場名:コザしんきんスタジアム
   (沖縄市野球場)
空港からの距離(直線距離): 約20km
アクセス情報: 
球場概要と最寄バス停
バスによるアクセス詳細

中日ドラゴンズ
キャンプ地:北谷(ちゃたん)町
球場名:Agreスタジアム北谷
    (北谷公園野球場)
空港からの距離(直線距離):約16km
空港からの距離:約 22km
アクセス情報:
球場概要と最寄バス停
バスによるアクセス詳細

横浜DeNAベイスターズ

キャンプ地:宜野湾市
球場名:ユニオンですからスタジアム宜野湾
   (宜野湾市立野球場)
空港からの距離(直線距離):約12km
アクセス情報:
球場概要と最寄バス停
バスによるアクセス詳細


東京ヤクルトスワローズ
キャンプ地:浦添市
球場名:ANAボールパーク浦添
    (浦添市民球場)
空港からの距離(直線距離):約9km
アクセス情報:
球場概要と最寄バス停
バスによるアクセス詳細

北海道日本ハムファイターズ
キャンプ地:名護市
球場名:タピックスタジアム名護
   (名護市営球場)
空港からの距離(直線距離):約54km
アクセス情報:
球場概要と最寄バス停
バスによるアクセス詳細

東北楽天ゴールデンイーグルス
キャンプ地:金武(きん)町
球場名:金武ベースボールスタジアム
空港からの距離(直線距離):約35km
アクセス情報:
球場概要と最寄バス停
バスによるアクセス詳細


沖縄・離島のプロ野球1軍キャンプ地

千葉ロッテマリーンズ

キャンプ地:石垣島
球場名:中央運動公園野球場





以下は沖縄の路線バスについての情報を思いつくままに書いています。
情報が古くなっている部分もあるかもしれませんが、参考程度に読み飛ばして頂ければと思います。


■ 沖縄の路線バスについて■ 
~バス利用上の予備知識、注意事項等~

沖縄本島のバス会社について

沖縄本島を走る路線バスは 基本的に「琉球バス交通」「那覇バス」「沖縄バス」「東陽バス」の4社が運行しており、路線によっては共同運行もおこなっています。(町や村が運営する地域のバスやホテルへのリムジンバスは除く)

バスの系統番号路線名バス停上記4社で共通 です。
したがって、バスを利用する際には系統番号さえ覚えておけばバス会社を意識する必要はほとんどありません。運賃も同じです。
ただしバス会社独自の割引きなどを利用する場合は、運行会社を意識する必要があります。

そして上記4社に加えて新しいバス会社が沖縄に参入してきています。
キャンプ地巡りに関係しそうな会社としては、
◆ 那覇空港 と 北部の運天港を結ぶ高速バスの 「やんばる急行バス
◆ 那覇空港 と 北谷のホテル や 美ら海水族館 を結ぶ「カリー観光
が路線バスを走らせています。
これらのバスは運転本数は少ないですが、運賃がかなり安く、途中のバス停も少ないので早く移動できます。
4社のバスが集結する那覇バスターミナルや名護バスターミナルには入れてもらえず、各所のバス停も別に立っているで使いづらい部分はありますが、時間が合えばキャンプ地巡りには重宝します。

この他にも沖縄では那覇空港(那覇市街)と中部・北部のホテルを結ぶリムジンバスが数系統走っており、キャンプ地を訪れる際に利用することも可能です。ただし、リムジンバスは車内での精算ができないので、事前にチケットの購入が必要です。
※ このブログではリムジンバスの情報は扱っていません。

バスの時刻表、路線図などについて
沖縄のバスの時刻表などを調べる際には、各社のホームページには自社の路線しか掲載されていないためとても不便でしたが、最近は4社を統合するバスの時刻表、乗換え案内、バスロケーションシステムなどが出来て、とても便利になりました。
機能は非常に豊富でこれさえあれば十分なのですが、逆に情報過多すぎてキャンプ巡りで沖縄を訪れる人にとっては使いこなせない感じがあります。
 
<お勧めのバス情報サイト>
◇ のりものNAVI okinawa

→ バス停ごとの時刻表や乗換案内、バスの位置情報など。各バス停の時刻を調べる際はここがベストです。
情報過多すぎるほどの情報があり、ここが使いこなせれば本サイトの情報は不要と思います。
ただし4社の路線バスが対象なのでやんばるバスやカリー観光は含まれません。
以前は「バスなび沖縄」と呼ばれていたサイトです。

◇ バスマップ沖縄

→ 沖縄の路線バスに関するあらゆる情報が掲載されているサイト。すべての路線とバス停が掲載された路線図が秀逸です。紙の路線図の配布もおこなっているようです。バスの乗り方、のりば案内など情報が豊富。系統ごとの時刻表が便利です。
やんばるバスやカリー観光も含まれています。さらにはリムジンバスの時刻もあります。

◇ やんばる急行バス

→ やんばる急行バスの公式サイト。時刻表や運賃表に加え、運行情報(バス位置や混雑度)なども見ることができます。

◇ カリー観光バス

→ 空港と北谷との間のシャトルバス「北谷ライナー」、空港と北部の美ら海水族館を結ぶ「美ら海ライナー」を運行しています。
また、石垣島の石垣空港~石垣港間のシャトルバスを走らせています。時刻と運賃が掲載されています。
※ 「美ら海ライナー」は予約可能便ですが、当日空きがあれば乗車できます。予約して乗る人は少ないようのでほぼ予約なしで乗れます。
※ ただし 「美ら海ライナー」は2024年1月時点で 当面運休中 です。
キャンプ地巡回バスについて

以前は年によっては キャンプ地を巡回するバス が運行され、車を持たない見学者にとってはとても重宝していました。
年によって運行されたりされなかったりといった状況が繰り返されていましたが、2014年からは運行されなくなりました。



路線バスについてのいろいろ

以下、沖縄の路線バスについての注意事項などについて記載します。
なお、以下の説明は特に説明のない限りは4社に関するもので「やんばる急行バス」「カリー観光」は含まれません。

バスの種類と乗り方
<詳細を見る>

沖縄本島を走る路線バスは、大きく「市内線」と「市外線(郊外線)」の2種類に分かれます。
「市内線」は系統番号が19番までの路線で那覇市内の営業所間を走っています。
一方の「市外線」は 20番以降のバスで、主に 「那覇バスターミナル」と那覇市の外にある「バスターミナル・営業所」の間を走っています。(ほとんどが那覇バスターミナルとの間ですが「他のバスターミナル間」を走る路線もあります。)
「市内線」と「市外線」はバスの乗り方などの利用方法が異なります。
 

バスの乗り方、降り方
<詳細を見る>

市内線は基本的に一律運賃(240円)で前乗り、後降りです。乗車時に運賃を支払います。
ただし、一部の市内線(7,8,10,12)は後乗り、前降りで整理券方式です。

一方、市外線は基本的に前乗り、前降りの整理券方式で降りる際に運賃を支払います。
ただし 系統105、系統32、系統49後乗り/前降りです。
バスは見かけ上、中扉、後扉が付いていますが、前乗り/前降りのバスでは使われていません。
前乗り/前降りなので乗車する際には降りる人がいないかを確認して、いる場合は下車が終るまで待つ必要があります。

 

ICカードの利用について
<詳細を見る>

沖縄では交通系ICカード「OKICA(オキカ)」を2020年から導入しており、ゆいレール4社の路線バスで利用できます。
「SUICA」や「IKOCA」などと同じデポジット式のチャージ可能なICカードです。
また、ゆいレールでは「SUICA」や「IKOCA」などの交通系カードがそのまま使えるようになりました。(路線バスでは使えません。)
まとめると次のようになります。(〇印が利用可)
◆ ゆいレール   OKICA=〇  SUICA=〇
◆4社の路線バス OKICA=〇  SUICA=×
◆4社以外のバス OKICA=×  SUICA=×

 

那覇-名護間の高速バスについて
<詳細を見る>

沖縄本島には高速道「沖縄自動車道」が走っており、高速道上を走る「高速バス」も運行されていますので、これらをうまく利用すれば移動時間を短縮することができます。
高速バスといっても、予約などの必要はなく一般の路線バスと同じように利用できます。
ただし運賃は同じ区間の一般道経由に比べ、多少高くなります。

那覇-名護 間で見ると
★ 4社共同運行の「111系高速バス」、「117系高速バス(美ら海直行)
★ 「やんばる急行バス
★ 「美ら海ライナー(カリー観光)
が運行されています。
※美ら海ライナー(カリー観光)は2024年2月時点で運休中です

なお高速バスは着席必須のため、満席になると利用できない場合があります。
またバス車内にはトイレ施設はありません。

 

やんばる急行バスについて
<詳細を見る>

2013年3月より、那覇空港 と島北部の運天港 とを結ぶ、高速道経由の「やんばる急行バス」が運行されています。(運行会社は沖縄中央観光)
本数はあまり多くありませんが、これを使って那覇空港や那覇市街から名護(日ハムの名護球場)まで移動できます。
2019年11月より名護バスターミナルの近くに「名護バスターミナル前」のバス停が設置されました。これにより名護球場までの移動距離が短くなりました。
また、那覇市内では 4社共同の 111系/117系 高速バスが通らない、「県庁北口」「泊高橋(とまりん前)」「合同庁舎前」「おもろまち駅前」「古島駅前」に停車するので、この周辺からの利用には便利です。
やんばる急行バスは 予約不要 です。

「やんばる急行バス」の時刻表、経路図、運賃表などは
やんばる急行バス公式サイト を確認ください。

 

沖縄路線バス周遊パス
<詳細を見る>

2017年8月より 111系、117系高速バスを除く 4社の全路線が乗り放題となる周遊パスが発売されています。
1日券 と 3日券の2種類があり、さらにオプションとして ゆいレールも乗り放題となるパス もあります。
那覇市街から高速バスを使わずに「名護」「宜野座」「金武」を日帰りで往復するのであればパスを使った方が安くなります。
また、1日で複数の球場を回るのであれば安くなる場合もあります。(小銭をいちいち用意する必要もなくなるので楽)


★1日周遊パス 2500円(ゆいレールプラス 3000円)
★3日周遊パス 5000円(ゆいレールプラス 5500円)

 
→ 沖縄路線バス周遊パス のサイトへ
 

 

国際通りのバス停
<詳細を見る>

国際通りには市外線のバス停が「松尾」と「牧志」の2ヶ所あります。
市内線の場合は「松尾一丁目」と「てんぷす前(旧三越前)」の2ヶ所で市外線とは場所が異なるので注意が必要です。
なお「牧志」「てんぷす前」の次の「安里」のバス停も国際通り上にありますが、ここは市内線/市外線 共通のバス停になります。(ただし「安里」は方面により2ヶ所に分かれています。)
 

久茂地経由と牧志経由
<詳細を見る>

キャンプ地がある北部方面へと向かうバスの多くは那覇BT(バスターミナル)を出て「県庁北口」に停車した後、国際通りを抜ける「牧志経由と、国道58号線を通る「久茂地経由に分かれます。
同じ行先(系統番号)のバスでも経由が混在している場合が多くあります。

同じ行先の場合「牧志経由」の方が「久茂地経由」より 5分~10分くらい 所要時間が長く なります。

どちらの経由かは、バスの行先表示ではなくて フロントガラスの所にパネルで表示されています。
「牧志経由」は「国際通り」と書かれている場合もあります。

 

国際通りのトランジットモールについて
<詳細を見る>

国際通りでは毎週日曜日の12時から18時の間、トランジットモール(歩行者天国)が実施され、10番以外のバス通行できなくなります。

このため、この時間帯の国際通り経由(牧志経由)のバスは、久茂地経由(一部は開南経由)となるので注意が必要です。また、これに伴って那覇BTの発車時刻が変動する場合もあります。(日曜と祝日の時刻が異なる)

 

那覇バスターミナルと 旭橋
<詳細を見る>

市外へと向かうバスの基点となる那覇バスターミナルですが、ここのバス停は「那覇バスターミナル(那覇BT)」と呼ばれる場合と「旭橋」と呼ばれる場合があります。
これは、ここを始発/終着とする場合のバス停名は「那覇BT」と呼ぶのに対して、ここを通過する路線の場合は「旭橋」と呼ぶためです。

例えば「那覇空港」発のバスが那覇BTを経由する場合のバス停名は「旭橋」となります。
旭橋」のバス停はバスターミナルの一角にあって、9番、10番、11番の乗り場が「旭橋」です。(9番は始発も混在)
最近は 那覇BT/旭橋 と両方並記されている場合が多いようです。

 


 
主なバス乗り場について
那覇バスターミナル、那覇空港、県庁北口(県庁前駅)などの主なバス乗り場案内は こちら が便利です。