紅葉を訪ねる’12 福岡・佐賀の県境に位置する
契山(ちぎりやま)のふもとにあり、春はつつじ、
秋は紅葉名所として知られている「大興善寺」を
訪ねました。
大興善寺(だいこうぜんじ)は、佐賀県三養基郡基山町大字園部
にあります。普段は寺の近くを通る路線バスはありませんが、
紅葉の季節にはJR鹿児島本線の 基山駅 と 大興善寺 を結ぶ臨時
バスが運行されます。(西鉄バス)
期間は11月中旬から12月上旬で、日中30分間隔で運行され、
所要時間は約10分です。バス停から契園入口(ここから有料)
までは歩いて4~5分です。また、見頃時期には夜間ライト
アップが行われ、その期間はバスは夜間まで延長運転されます。
大興善寺の歴史はとても古く、1300年近くも前の奈良時代に行基が
この地に草庵を結んだのが始まりとされています。
その後、火災により建物は焼けてしまいましたが、本尊だけは焼けず
に残り、のちの平安時代に円仁和尚(慈覚大師)によって再興され
ました。この時に「大興善寺」という名前が付けられたのだそうです。
大興善寺といえば「つつじの寺」として有名ですが、これらは大正
時代の終わり頃に植えられたのが始まりで、その後、徐々に規模が
拡大されて、つつじ園として開園し、現在の大興善寺契園の元と
なっています。
そして、今年(2012年)の7月には「恋人の聖地」として選定された
そうで、パンフレット等で盛んに宣伝されていました。
この「恋人の聖地」というのは、NPO法人の「地域活性化支援
センター」が主催している「恋人の聖地プロジェクト」が、
恋人たちのプロポーズの場所としてふさわしいスポットを選定
しているものだそうで、全国で115番目の選定なのだそうです。
NPO法人 はいろんな事をやってるんだなぁ。。と思うとともに、
全国で100か所以上というのはちょっと多すぎじゃね。。という
気もしますが、過疎化地域の活性化や、地域間の交流を深めるのが
目的ということなのだそうで、ぜひともお寺の繁栄、活性化に
つなげてほしいと思います。
ちなみに、このプロジェクトの選定委員には、ファッション
デザイナーの「桂 由美」や、華道家の「假屋崎 省吾」、
タレントの「早見 優」などがいるそうです。
そんな大興善寺を訪れた印象として、まずその広さに驚かされます。
裏山である契山の全体が敷地となっているので当然なのですが、
園の一番高いところにある「契山観世音」辺りまで行くと、
ちょっとしたハイキングに行った気分になれます。
途中の道は階段が整備されてはいるのですが、結構段差が大きい
場所があったりして、息がかなり上がります。
そしてその紅葉は、敷地の広さに比べて色づく木の数はそんなに
多くはないのですが、深い緑の中で赤や黄色がとても映えて
輝いていました。また、山道の中に紅葉があるので、下から
見上げるだけでなく、上から見下ろしたり、横から陽の光を
通して眺めたりと、色々な角度から紅葉を楽しめ、通常の平坦な
場所にある庭園などで見る紅葉とはまた違った色彩を味わうこと
ができました。
☆ 訪問日: 2012年 11月 19日
■ 大興善寺1
■ 大興善寺2
■ 大興善寺3
■ 大興善寺4
■ 大興善寺5
■ 大興善寺6
■ 大興善寺7
■ 大興善寺8
■ 大興善寺9
■ 大興善寺10
■ 大興善寺11
■ 大興善寺12
■ 大興善寺13
■ 大興善寺14
■ 大興善寺15
■ 大興善寺16
■ 大興善寺17
■ 大興善寺18
◎大興善寺