雷山千如寺(福岡)
投稿日:2012/11/12

紅葉を訪ねる’12 九州の福岡県にやってきま
した。県の天然記念物に指定されている樹齢
400年の大楓(オオカエデ)の紅葉が美しい
「雷山千如寺」を訪ねました。

公共交通機関での行き方
 雷山千如寺は福岡県糸島市雷山にあります。
 JR筑肥線の筑前前原駅南口から糸島市コミュニティバスの
 「雷山線」に乗り、終点の「雷山観音前」で下車、徒歩約7分です。
 バスは平日5往復、土日祝は3往復走っています。バスの所要時間
 は経由により異なり、22分~35分です。なおこのバスはマイクロ
 バスで両替機が付いていないため、あらかじめぴったりの小銭を
 用意しておく必要があります。
 JR筑肥線は姪浜で福岡市営地下鉄空港線とつながっているので、
 福岡空港、博多、天神から乗り換えなしで筑前前原まで行くことが
 できます。博多からは約40分、天神からは約35分です。


すっかり冬景色に変わった北海道札幌から一気に九州福岡にやって
きました。今年の紅葉は、北海道では遅れに遅れていましたが、本州
以南では朝晩の冷え込みが例年以上に厳しくて、天気の良い日も多い
ため、ここ数年では最も綺麗に色づいている所が多いようです。場所
によっては「10年に1度の当たり年」などと言われています。
そして、冷え込みが厳しいこともあって、全体的に例年より早めに
ピークを迎えているようです。

九州での「紅葉を訪ねる12」第1弾は、福岡県西部の佐賀県と
県境にある糸島市の「雷山千如寺」を訪ねました。
糸島市という地名は、関東人の私にとって馴染みの無いものでした
が、それもそのはずで、平成10年に新しくできた市なのだそうです。
それまでの前原市と、糸島郡二丈町、糸島郡志摩町が合併して、
できたそうですが、通常は市と町が合併した場合、市の名前が残る
場合が多いと思うのですが、ここでは郡の名称がそのまま市の名称
になっているのが面白いところです。

そんなわけなので、市の中心にあるJRの駅が「筑前前原」駅で
市の名前と異なっていて、初めての人はちょっと戸惑ってしまう
感じです。駅周辺は福岡市の中心地、天神から乗り換えなしで
30分ちょっとで移動できるとあって、天神、博多への通勤圏と
なっているようで、思った以上に栄えていて驚きました。
その筑前前原駅からバスで20分ちょっと行ったところにあるのが
「雷山千如寺(らいざんせんにょじ)」です。

雷山千如寺は、成務天皇48年(西暦178年)にインドから渡来した
清賀上人という僧が開創したとされています。
特に元寇の際には玄界灘を望む場所にあったため鎌倉幕府の祈祷
寺院として重要な役割を果たしたそうで、当時は雷山の山中に300を
超える坊が建立されたと言われています。
同じ福岡県にあって有名な「太宰府天満宮」の社殿が建立されたのが
西暦919年のことですから、それよりも750年近くも前に建てられた、
とても歴史の古い由緒あるお寺なのです。

そんな千如寺には、徳川時代中期の宝暦2年(1752年)に当時の
筑前福岡藩の第6代藩主であった黒田継高公が建立した
「大悲王院(だいひおういん)」があります。
ここには、国の重要文化財に指定されている鎌倉時代作の
「木造千手観音立像」や「木造清賀上人座像」、福岡県の
指定文化財である「木造多聞天像」、「木造持国天像」など
があります。

そして、この「大悲王院」の横には寺院開山の記念に植樹された
とされる樹齢400年の大楓があり、紅葉の名所となっています。
今年は葉の末端まで綺麗に紅葉しており、これは最近では珍しい
ことなのだそうです。
その他にも、心字庭園や寺院の奥にある大護摩道場の周辺で
美しい紅葉を見ることができます。

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☆ 訪問日: 2012年 11月 12日

■ 雷山千如寺1


■ 雷山千如寺2

■ 雷山千如寺3 大悲王院の大楓

■ 雷山千如寺4 大悲王院の大楓

■ 雷山千如寺5

■ 雷山千如寺6

■ 雷山千如寺7

■ 雷山千如寺8

■ 雷山千如寺9

■ 雷山千如寺10

■ 雷山千如寺11

■ 雷山千如寺12

■ 雷山千如寺13

■ 雷山千如寺14

■ 雷山千如寺15

■ 雷山千如寺16

■ 雷山千如寺17

■ 雷山千如寺18

■ 雷山千如寺19


◎ 雷山千如寺

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