紅葉を訪ねる’11 温泉地の多い北海道の中でも
湧き出す湯の量が最も多いとされる名湯、
登別温泉を訪ねました。
登別温泉は北海道登別市にあります。JR室蘭本線の登別駅から
道南バスの「登別温泉」行、または「足湯入口」行に乗って約15分
で温泉街にあるバスターミナルに着きます。有名な「地獄谷」までは
バスターミナルから徒歩約10分です。
「足湯入口」行のバスの場合は、「第一滝本前」まで乗っていくと
一番近く、バス停から3~4分で着くことができます。
駅と温泉との間を走るバスの他に、室蘭港-登別温泉間のバスが
1日20往復あって、これもJR登別駅前を経由します。その他に
苫小牧駅からのバスも1日5往復あります。
札幌からの場合、函館行特急「北斗」か室蘭行特急「すずらん」で
登別駅まで約70分です。普通列車は本数が少なく、時間も
とてもかかります。
バスの場合は、札幌か大谷地から「室蘭」行の高速バスに乗って
「登別」で降り、室蘭港-登別温泉間のバスに乗り換える方法が
あります。「登別」での乗り換えは、反対方向のバス停となります。
なお、「登別」のバス停からJRの登別駅まで歩いて6~7分なので、
接続に時間がある場合などは駅まで行って待合室など待つほうが
よいと思います。「登別」のバス停は駅前-温泉間のみを走る
バスは通らないので、駅まで出ると本数も増えます。
登別温泉は北海道屈指の湯量を誇る温泉地で、その自然湧出量は
1日1万トンもあり、源泉温度も45℃~90℃と高温なのでとても質の
よい温泉とされています。全国の温泉地ランキングでトップとなった
こともあるそうです。
そして、この温泉の特徴は泉質の豊富さで、9種類とも11種類とも
言われ、「温泉のデパート」などと喩えられています。デパートという
表現は今となってはちょっと古臭い感じですが、種類が豊富で札幌や
新千歳空港からも近くて便利なので、今風に言えば、「温泉の
コンビニ」というところでしょうか。。。でも、これはちょっと
安っぽい響きなので、やっぱり デパート の方がしっくりきますね。。
そんな「登別の湯」は、アイヌの時代から薬湯として重宝されてきた
そうで、その名称の語源もアイヌ語の「ヌ・ブル・ベッ」(白く濃く
濁った川)から付いたとされています。そして温泉街の中を流れる
川の名前は「クスリサンベツ川」とちょっと変わっていますが、
これも「クスリ・サン・ペッ」(薬湯を通って浜に流れる川)の
意味で、古くから湯治場として親しまれていたことがわかります。
そして、登別温泉といえば「地獄谷」が有名ですが、約1万年前の
火山活動の際の爆裂火口跡で、長径は約450mあります。谷に沿って
地表には小さな火口や噴気孔、湧出孔があり、泡を立てて
煮えたぎっている眺めから、「鬼の棲む地獄のようなところ」と例え
られて「地獄谷」という名前がついたそうです。今ではその谷の
ほぼ中央にある「鉄泉池」と呼ばれる間欠泉まで、硫黄の臭いと
湯気の中を歩いていけるようになっています。
そんな登別温泉の紅葉は、地獄谷を取り囲む山々が美しく色づき、
真っ白で草木の無い谷とのコントラストがみごとでした。
そして、地獄谷の散策路の途中から10分ほど山道を入ると、
大湯沼と日和山の展望台に出ることができますが、そこからの紅葉を
含む景観が最高でした。展望台からは、さらに10分ほどで沼のほとり
に出ることができます。
地獄谷を訪れた際には大湯沼まで足を延ばしてみることをお勧め
します。
☆ 訪問日: 2011年 10月 20日
■ 登別温泉1 地獄谷 第一展望台
■ 登別温泉2 地獄谷 第二展望台
■ 登別温泉3 地獄谷
■ 登別温泉4 地獄谷 鉄泉池への木道
■ 登別温泉5 地獄谷
■ 登別温泉6 地獄谷 鉄泉池
■ 登別温泉7 地獄谷 第一展望台付近
■ 登別温泉8 湯澤神社
■ 登別温泉9 地獄谷 張出展望台
■ 登別温泉10 地獄谷 散策路
■ 登別温泉11 散策路
■ 登別温泉12 日和山と大湯沼 展望台
■ 登別温泉13 散策路から日和山
■ 登別温泉14 奥の湯
■ 登別温泉15 大湯沼と日和山
■ 登別温泉16 大湯沼と日和山
■ 登別温泉17 日和山
■ 登別温泉18 大湯沼
■ 登別温泉19 大湯沼
■ 登別温泉20 大湯沼と日和山
◎登別温泉